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血管の老化が体の老化

血管を若く保つことが、体のアンチエイジング

「人は血管とともに老化する」といわれているように、健康と若さを維持して生きていくためには、血管が体にとって大切な働きを担っています。
血管とその中を黙々と流れる血液について理解を深め、日頃から血管を大切にし血管の若さを保つことが健やかな人生を送る秘訣と考えます。

全身に張り巡らされた血管は、体のライフライン

血管は全身に張り巡らされている
(引用:「人体の不思議」展より)

体中に張り巡らされた血管の長さは9万km(地球を二周と四分の一)、その重さは約2kgと血管は人体で最も大きな臓器です。1分間に心臓から拍出される約5リットルの血液の14%は脳に、26%は肝臓に、22%は腎臓に、18%は筋肉に、6%は皮膚に血管の中を流れ配分されています。記憶力を維持したり、肌の色艶・はりを保つなどのように、各臓器が健康な働きをするためには、血管と血液が正常に機能することが必要です。

全身の病気を予測する

血管・血液の状態を知ることで、重大な疾患を予防

心エコーの図

脳梗塞・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症は重篤な状態となる疾患であり、これらはいずれも血管疾患です。脳梗塞とは、脳の血管の血流が滞ることによって、神経細胞が死亡することを言います。この脳梗塞は、心臓の検査や頚動脈の検査をすることで近々発病するか予想することができます。また、心筋梗塞は、心臓の栄養血管(冠動脈)が詰まることによって、心筋細胞が死亡することを言います。この心筋梗塞を起こす前の段階(冠動脈の狭窄)も、意外なことに、頚動脈の検査をすることで予測することが出来ます。このように臓器別疾患として診察するのではなく、血管疾患として全身を検査していくことで、意外にも重大な疾患を起こす前の段階で発見することが出来るのです。

血管が老化しやすい体質

体質を知ることで、予防と早期発見

血管の断面図(引用:中外製薬)

血管は一般に、内膜・中膜・外膜の3層構造からなります。いろいろな臓器に栄養を運んでいる血管も、血管外膜に張り巡らされた細い栄養血管から自身栄養補給しています。栄養血管は血管の内膜から外膜を貫き分布するため、膠原病により外膜が肥厚しても、高血圧などにより中膜が肥厚しても、高脂血症などにより内膜が障害されても、栄養血管から血管への栄養補給は障害され血管の劣化が引き起こされます。血管の障害自体も実は栄養血管の機能障害によるのです。これを引き起こす体質・基礎疾患は血液検査・遺伝子検査をすることで分かるようになってきました。

遺伝子でわかる? 血管が老化しやすい体質

遺伝子の二重らせん構造

最近、ヒトゲノムプロジェクトも終了したことで、当初10万は下らないであろうと思われた人の遺伝子の数も22,000個程度であることが判明し、疾患や体質との関連も急速に判明しつつあります。当院では最新のデータを基に、血管の劣化を含め老化関連遺伝子の検査を進めていきます。

人工透析の実績を活かす

体質を知ることで、予防と早期発見

腎不全状態になると、水・電解質の調節障害や血圧を上昇させるホルモンが分泌することから高血圧となり、血管が障害されることが知られています。この高血圧が血管の劣化の原因と考えられてきました。しかし、慢性腎不全となり十分な透析治療を受け、血圧も正常にコントロールされている患者さんが、意外にも、血管の老化は進んでいます。
血液透析ではダイアライザーという膜により分子量1万を境に振り分けをし、これより小さいものだけを捨てています。代謝産物である老廃物を捨てるためにはこれで良いように思われますが、実は腎臓ではこれよりも大きなタンパク質も捨てています。従って、長期透析患者さんでは、大きな分子量の老廃物タンパク質が蓄積されていることになります。
最近になり、これらのタンパクの内、いくつかは実際に動脈硬化の原因物質であり、腎不全以外の普通の人にもあることが分かって来ました。当院では、早期からこれら血管老化因子に着目し、検査・治療を行っています。

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